・ドライヤーお灸って何?
ドライやーお灸とは、
体のツボをドライヤーで温める「だけ」の健康法です。
もぐさを使った「お灸」は血行をよくし、「冷え」を改善して体の自然治癒力を高める素晴らしい効果があることが、
2000年の歴史によって証明されています。
そのお灸と同様の効果が、どこの家庭にもあるドライヤーひとつで簡単・手軽に得ることができます。
実は、これは専門家に良く知られた方法ですが、一般にはあまり知られていません。
・ドライヤーお灸は何に効くの?
花粉症、冷え性、肩こりなど不快な症状を生み出す
「体質」の改善にも、
代謝アップ、肌の調子を整えるなどの
「美容」にも、
うつ・不安・不眠・イライラ・ストレスなどの
「こころのケア」にも、
そして「がん」「生活習慣病」など大きな病気予防にも効果があります。
もちろん
風邪や
頭痛など、ちょっと調子が悪い時にも、即効性が期待できます。
・火傷などの危険はないの?
ドライヤーお灸は火を使いませんし、もともと頭皮にあてても問題ないものですから、
火傷や跡が残る心配はありません。ドライヤーお灸は、だいたい「ツボはこのあたり
かな」という場所にあててあげると、
ひとりでにツボが温かくなってきます。
これが効いている証拠ですが、熱くなりすぎたら肌から遠ざけたり、
ドライヤーを止めましょう。
自分以外の人にドライヤーお灸を行うのは、この「熱さ」の加減がわからず危険です。
必ず自分自身で行うようにしましょう。
・著者紹介
1957年生まれ。医学博士。北海道大学医学部卒業。東京女子医科大学大学院修了。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院留学を経て、
東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所自然医療部門准教授(附属青山自然医療研究所クリニック所長)。西洋医学に加えて東洋医学、
代替医療などとり入れた総合医療に精通する。著書に『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)、『冷え取り美人』(アスペクト)、
『すべての病は「気」から!』(大和書房)、『やせる!冷え取り習慣』(講談社)など多数。『はなまるマーケット』(TBS)、
『特報首都圏』(NHK)など多数のテレビ、ラジオ、雑誌に登場し、「冷え」の危険性と「セルフケア」の重要性を説いている。
自身が所長を勤める東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックは、根本的な体質改善で健康な体をつくることを目指し、
多くの「原因不明の不調」を抱える患者を治療して高い信頼を得、現在では予約待ちとなっている。
安保徹先生(新潟大学教授、ベストセラー『免疫革命』著者)
東洋医学には「冷えは万病の元」という言葉があります。この問題を科学的に述べると次のようになります。
生き方や考え方に無理があると私達は交感神経緊張状態になります。ある程度は循環量がふえるものの行き過ぎると血行障害が起こり
冷えがきます。短いスパンではこの低体温とそれに伴って怒る高血糖は解糖系(無酸素でエネルギーをつくる系)を刺激し
瞬発力を得るためにはプラスです。危機を乗り越えるための力になるからです。
しかし、この低体温と高血糖が長引くとミトコンドリア系(有酸素でエネルギーをつくる系)には不利に働きエネルギー不足になってしまいます。
疲れ易さややつれとして出てきて病気がつくられてゆきます。この流れで起こる病気の極限がガンです。
解糖系は無酸素のほか、低体温で働き細胞分裂のエネルギーとしても使われているからです。
一方、現代の日本人には楽をし過ぎて低体温という流れもあります。副交感神経優位は代謝の低下という流れで低体温がくるからです。
特に、筋肉量の少ない女性や若者ではこの流れの方に傾きます。そして、ミトコンドリア系のエネルギー生成を抑制し、生きづらさが出てついには
病気になってゆきます。これで冷えは万病の元の意味がわかるでしょう。
本著をつくった川嶋朗先生はこの冷えの問題に取り組み、冷えから脱却する具体的な方法を提示しています。
現代医学や現代医療はこのような冷えの問題をおろそかにしていて、病気を治す力を失っていると思います。ぜひ、川嶋先生の考えや
実践を活用して日本人が元気で過ごせるように期待しています。
大橋マキさん(アロマセラピスト)
不規則な仕事で疲れていたとき、原因不明の突発性難聴になりました。
まさか「冷え」がその原因になっていたなどとは想像もしませんでした。
さらには、妊娠しにくい体をもつくっていたのです。
川嶋先生は、自分の体に積極的に向き合う面白さを教えてくださいました。
いまでは、ひざかけや温湿布、食事など自分で行える冷え対策を心がけています。
育児に追われるいま、手軽にドライヤーで温める方法を実践したいと思います。